【WAKO】世界キックボクシング選手権大会に日本代表4名が出陣!


※正式名称はWorld Associations of Kickboxing Organizations(WAKO)

IOC唯一加盟団体主催大会でK-1王者SAHO、松本海翔らが世界一に挑む]

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【国際大会】キックボクシング世界最高峰の舞台へ 現K-1王者SAHO、松本海翔ら精鋭4名がアブダビへ
国際オリンピック委員会(IOC)に唯一加盟しているキックボクシングの国際統括団体「WAKO(世界キックボクシング団体協会)」が主催する『WAKO 世界キックボクシング選手権大会』が、2025年11月21日(金)から30日(日)まで、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビにて開催されます。
今大会には、現K-1世界チャンピオンのSAHO選手をはじめ、中野大輝選手、柴﨑裕斗選手、そして先日K-1 WORLD MAX 2025で会心のKO勝利を飾った松本海翔選手を含む精鋭4名が、日の丸を背負って世界最強の座を目指します。

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WAKOはキックボクシング業界において、国際オリンピック委員会(IOC)に加盟している世界で唯一の団体。
加盟国は5大陸130か国に及び、そのうち105か国の組織は国内オリンピック委員会または政府スポーツ局に正式に認められています。本選手権は、キックボクシングがオリンピック正式種目となることを目指す上で、最も重要な国際舞台となる。

■ 日本代表選手
世界に挑む日本代表選手は以下の4名です。

SAHO (第3代K-1 WORLD GP女子フライ級王者)
松本海翔(K-1 WORLD MAX 2025 KO勝利(フェザー級)
柴崎裕斗
中野大輝

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写真 松本海翔選手

特に松本海翔選手は、K-1での勝利の勢いそのままに、今回の世界選手権で「K-1代表・日本代表として選ばれたなら、しっかりと優勝するという気持ちが強い」と強い決意を表明しており、その活躍に注目が集まります。

今回の代表団には、選手が万全の体制で試合に臨めるよう、強固なサポートチームが編成されています。
樽谷大助が代表団の一員として参加し、選手のサポートおよびセコンド業務を担当します。
また、国際的な基準を学ぶため、滞在中に審判講習会も受講する予定。

選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、チーム一丸となって世界選手権に挑む。
キックボクシングの地位向上と、世界の頂点を目指す日本代表選手団に対し、皆様の熱いご声援を心よりお願い申し上げます。

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写真 筆者 樽谷大助

欧州ジャーナリスト連盟(European Federation of Journalists)
会員No.JP465 N J269写真家
日本外国特派員協会メンバー
会員No.TA1321
(社)モナコウィークインターナショナル
取材 国際ジャーナリスト
樽谷大助
d.tarutani0120@gmail.com
取材アシスタント
KANAME YAGIHASHI
Tatiana Ivanovna
HINATA TARUTANI

【K-1 W MAX 2025の「闇」】黒川瑛斗、石井一成に惜敗直後の胸中を独占告白「生きてきた意味が分からなくなりそう」

2025年11月15日K-1創設者石井和義館長がスペシャルレフリーとしてゲスト参加したK-1WORLD MAX2025は番狂せのような数多くのドラマがあり、幾多の試合で「魔物」の存在を感じさせるシーンが続出し観客を沸かせた。
今回、筆者 樽谷大助の元に、石井一成選手に惜しくも敗れた黒川瑛斗選手から連絡があった。

写真:黒川瑛斗選手
「team VASILEUS、第9代Krushバンタム級王者黒川瑛斗です。
K-1のベルトを獲るためだけに格闘技をやってきたので正直「俺ここで負けるか」っていう気持ちが1番です。
生きてきた意味だったり、何のためにやってきたのか自分でもわからなくなりそうな所はあります。
でも負けた相手にやり返さないでこの階級から退くこともダサいなと思ったので、必ずやり返します。
俺は必ず格闘技界の顔になります。
よろしくお願い致します」

Krushのタイトル返上をして挑んだK-1のリングだったが接戦の末、惜しくも敗れた黒川瑛斗選手に本メディアは独占インタビューをさせていただくことになった。
今回もまたK-1WORLD MAX2025の光と闇についてご紹介させていただく。

team VASILEUS所属 黒川瑛斗
神奈川県茅ヶ崎市出身
2003年11月28日生まれ(21歳)
O型
右利き
サウスポー
日本体育大学 在学
趣味 サウナ
得意技 左ストレート
好きな言葉 自由

アマチェア時代からその強さには定評があった黒川選手だが、今回はK-1のリングに棲む魔物にやられてしまったのか壮絶なダウン応酬の応酬劇の後に2Rに黒川瑛斗が猛攻で石井からダウンを奪うも、石井が即座にカウンターで奪い返し逆転。3Rには石井から2度のダウンを奪われ敗北。
K-1創設者・石井和義館長は「ダウン後の開き直りが明暗を分けた」と指摘。一方石井は引退撤回と「世界最強」を改めて誓っていた。

黒川選手へのインタビュー内容

Q1試合直後の心境 「今、率直にどのような気持ちですか?/ベルトを目前で逃したことについて、今の胸の内を言葉にしてください。」

黒川選手 「悔しい。その一言」

Q2敗因の深掘り 「今、率直にどのような気持ちですか?/ベルトを目前で逃したことについて、今の胸の内を言葉にしてください。(例2Rでダウンを奪い返された場面)について、リング上で何を感じ、何が足りなかったと自己分析していますか?」

黒川選手「俺の良さでもあり悪さでもある部分が今回は結果として良くない方に出たなといった感じ」

Q3今回対戦された石井一成選手についての感想をお聞かせください。

黒川選手「試合前は色々言ったけど、元々強い選手だと思ってたし、舐めては全くなく、万全の準備をしてきたし、戦ってもその意見は変わらず強かったです。」

Q4リベンジに向けての決意表明をお聞かせください

黒川選手「必ずやり返します。」

記者視点だと、序盤は黒川選手のペースで淡々と試合が進む雰囲気に感じた。2Rで石井選手からダウンを奪取した時にはこのまま黒川選手の勝利で終わるものと漠然と思っていたが、番狂せのようにダウンを奪われ、3Rで沈んだ黒川選手。リベンジを誓うと石井選手へのリスペクトを忘れない姿勢に潔さと清々しさを感じた。
これからも本メディアは黒川選手のリベンジの軌跡を追っていく。

写真 黒川瑛斗選手
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写真 筆者 樽谷大助

【K-1 WORLD MAX 2025の「光」】19歳・松本海翔、「魔物」をKOで払拭!会心の勝利でWAKO世界選手権へ躍進

2025年11月15日K-1創設者石井和義館長がスペシャルレフリーとしてゲスト参加した
K-1WORLD MAX2025は番狂せのような数多くのドラマがあり、幾多の試合で「魔物」の存在を感じさせるシーンが続出し観客を沸かせた。

そんな中でも「魔物」を退けて勝利を手にした若者がいる

松本海翔 19歳
勝利の喜びを隠さずに破顔する様は更なる未来への躍進を感じさせる松本選手に樽谷大助より独占取材をさせていただいた。
K-1WORLD MAX2025に存在した「光と闇」今回は「光」に焦点を当てさせていただいた。

写真:ガッツポーズを取る松本選手と石井和義スペシャルレフリー
氏名 松本海翔(まつもと かいと) 19歳(K-1 WORLD MAX 2025 開催時 2025年11月で19歳)
所属 TAD
生年月日2006年6月2日生まれ
血液型B型
階級 フェザー級
スタイル 両利き・サウスポー
趣味 スポーツすること
得意技 左ストレート
好きな言葉 自由

プロ戦績ハイライト
松本選手はアマチュア時代から輝かしい実績を残し、2023年4月に『Krush-EX』でプロデビューを果たしました。デビュー以来、その破壊的なKO能力で注目を集めています。

永坂吏羅とのフェザー級戦で、松本が1Rにダウンを奪取し主導権。
2Rも猛攻を続け、合計3度のダウンを奪うKO勝利を飾った。
試合後、松本は「今日が一番おもろい試合だった自信がある」と笑顔で豪語。
さらに「兼田将暉選手、やりましょう!」と次戦をアピール。
そして、5日後にはにアラブ首長国連邦アブダビにて開催(2025年11月21日~30日)※World Associations of Kickboxing Organizations(WAKO)に日本代表として出場し、K-1を背負う覚悟を表明した。

Q1今の率直な気持ちをお聞かせください。

松本選手 「素直に嬉しいです。その一言です!」

Q2勝敗を分けた最大の要因は何だと思いますか?

松本選手 「距離とキレの違いだと思います!」

Q3対戦相手の永坂選手に対して、試合を終えて改めてどのような印象を持ちましたか?

松本選手 「想像通りパワーのある選手で気持ちの強さがありました」

Q4アブダビで開催されるWorld Associations of Kickboxing Organizations(WAKO)についての意気込みを聞かせてください

松本選手「そうですねーやっぱK-1代表・日本代表として選ばれたならしっかり優勝すると言う気持ちが強いです!」

天真爛漫な雰囲気が文章からも伝わる程、陽気な雰囲気の松本選手、アブダビで行われる(WAKO)でも
善戦されることを祈りたい。

※WAKO はキックボクシング業界において、国際オリンピック委員会(IOC)に加盟している唯一の団体。WAKO加盟国は 5 大陸 130 か国、そのうち 105 か国の組織は国内オリンピック委員会または政府スポーツ当局に正式に認められたキックボクシング統一団体です。

写真:松本海翔選手
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写真:筆者 樽谷大助


【異形のトーナメント覇者】サイヤ人 ジョナス・サルシチャ、世界の頂点に立つ

「サイヤ人」が放った死角からの超打撃。K-1王座はコミカルな長身戦士の手に
立ち技格闘技イベント『K-1 WORLD MAX 2025』
2025年11月15日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館

<聖闘士星矢のテーマ曲「ペガサスファンタジー」で入場するジョナス>
超規格外の異色チャンピオン誕生

ビッグイベント『K-1 WORLD MAX 2025』、その「-70kg世界最強決定トーナメント」は、ジョナス・サルシチャ(31=ブラジル)の初優勝という衝撃的な結末を迎えた。
「サイヤ人になると10倍強くなる」と豪語し、煽りVTRではカメハメ波のポーズまで披露するほどの日本贔屓。入場曲『ペガサスファンタジー』に乗せて登場したジョナスは、その長身かつ屈強な風貌とは裏腹に、観客にどこかコミカルな印象を与えた。しかし、リング上で彼が見せたのは、観客の印象を根底から覆す「規格外の強さ」だった。

<ジョナスの変則的な打撃が炸裂>
決勝戦 疲弊した挑戦者と非情な長距離砲

準々決勝でオウヤン・フェン(中国)を、準決勝でジョナサン・アイウル(サモア)を下し、決勝に駒を進めたサルシチャ。対するは、同じくアラッサン・カマラ、ヘラクレス・ワンコンオームを退け、激闘の末に勝ち上がってきたダリル・フェルドンク(オランダ)だ。
準決勝までの消耗の色が見えるフェルドンクに対し、ジョナスは長いリーチを最大限に活用して試合を完全にコントロール。ボディへの前蹴り、そして鋭いパンチを的確に叩き込み、1Rで2度のダウンを奪い、完膚なきまでのKO勝利を手にした。

<カメラに向かってカメハメ波のポーズをするジョナス>
「異様」と評された超攻撃スタイル

彼の試合運びは、ある種「異様」と表現する他なかった。規格外の長身から放たれるパンチは、対戦者にとって文字通り死角から飛来する。準決勝、決勝と、意識の外から不意に打撃を喰らう形となった対戦相手は、いずれも瞬殺に近い形でリングに沈んでいった。

ジョナスの強さは、単なるフィジカルやリーチの長さではない。コミカルな外見とは裏腹に、その特異な体躯を最大限に生かし、相手の視界と意識の外から正確に打撃を撃つ、ある意味、計算し尽くされた異形の戦闘術にこそある。
試合後、本誌記者(樽谷氏)のインタビューで万歳三唱に快く応じるなど、その格別な日本贔屓は周囲の人間を試合の緊張から解き放つほど強烈な光を放っていた。ジョナス・サルシチャ。彼の登場は、K-1 -70kg戦線に大きな変革をもたらすに違いない。

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<樽谷氏と一緒に万歳三唱をするジョナス>

【3度目の正直】石井一成、宿願のK-1王座奪取!に石井和義館長は・・


絶体絶命のダウンから奇跡の逆転劇! ムエタイ戦士が見せたK-1魂

格闘技イベント『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』
2025年11月15日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館
▼第14試合/第2代K-1 WORLD GPバンタム級王座決定戦/3分3R・延長1R
○石井一成(ウォーワンチャイプロモーション) 判定3-0 ※28-26×3 ●黒川瑛斗(team VASILEUS)

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<1R序盤は黒川のペースに見えたが・・・>
石井、遂にK-1の頂点へ--。
K-1とムエタイの「二刀流」を貫く石井一成。今年7月のK-1復帰戦で勝利を収め、今回がK-1王座戴冠への3度目の挑戦、まさに「背水の陣」だった。対する黒川瑛斗は、武尊らを擁するteam VASILEUSの期待の星。Krush王座を返上し、階級を上げてまでこのK-1のベルトを狙いに来た、まさに覚悟の挑戦者だ。

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<2R石井からダウンを奪う黒川>
壮絶なダウン応酬が描いたドラマ
静かな立ち上がりとなった1R。黒川はセオリー通りの冷静な試合運びで、主導権を渡さない。試合は挑戦者ペースで2Rへと進行し、緊張感が高まる。そして2R中盤、黒川がロープを背負わせた石井へ猛ラッシュを仕掛け、値千金のダウンを奪う。
誰もがこのまま黒川の戴冠を確信した瞬間、ドラマは急転する。

立ち上がった石井は、捨て身の反撃に出る。得意の左フックをカウンターで叩き込み、一瞬の隙を突いて起死回生のダウンを奪い返した。

この一撃で試合の流れは完全に石井へ傾く。
勝敗を分けた3R、飛びヒザの着地を狙った石井の鋭い右フックが再び火を噴き、黒川が3度目のダウン。試合巧者として知られる黒川の粘りも届かず、ゴングと同時に右拳を突き上げた石井が、3度目の正直で悲願のK-1王座を手中に収めた。

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<石井のカウンター一閃!!>
石井和義館長の鋭い指摘

今回、スペシャルレフェリーとして参加したK-1創設者、石井和義館長は、試合後に本誌(樽谷氏)のインタビューに対し、その明暗を分けたポイントを語った。
「(2Rで)ダウンを喫した後、石井は戦い方を変え、まさに開き直った。あの勢いと決断力が、この試合の明暗を大きく分けた」
絶体絶命の窮地で牙を剥いた石井の「K-1魂」が、勝利を引き寄せたと言えるだろう。

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<樽谷氏とインタビューに応じる石井和義館長>
「やっぱり自分にはこれしかない」王者の決意
3度目の挑戦でついにベルトを腰に巻いた石井は、喜びを噛みしめながらコメントを残した。
「20年前、魔裟斗さんに憧れてK-1のベルトを巻くと誓った。やっと獲れて本当に嬉しい。誰の目にも疑いのないK-1王者としての、絶対的な倒し方をしたかった」
そして、「勝っても負けてもこの試合で引退しようと決めていたが、やっぱり自分にはこれしかない」と、一度は考えた引退を撤回。「もう一度一番を目指し、世界最強を証明したい」と、両親とファンへ現役続行のメッセージを送り、更なる高みへの挑戦を誓った。

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<K-1プロデューサーの須藤元気氏よりベルトが贈られた>

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K-1 WORLD MAX 2025 「センセーショナルだ」と嘲笑気味に語った選手の一言が波紋を呼んだ記者会見

「K-1創設者にして正道会館館長である石井和義氏がスペシャルレフェリーとして本大会に関わる」ことで大きな話題を呼んでいる「K-1 WORLD MAX 2025」。

石井和義館長 「格闘技は暴力ではない」とこれまでのK-1運営の在り方と改善点について強く語った。

その記者会見で、ある選手が放った言葉が会場をざわつかせた。
選手インタビューの際、モナコウィークインターナショナルの記者である樽谷氏から、「今回の大会を一言で表すと、どのような言葉で表現するのか?」という質問が投げかけられた。
他の日本人選手からは、微笑みながら「K-1愛」といった言葉が聞かれた一方、ヘビー級タイトルマッチを控えた現チャンピオン、ロエル・マナート(オランダ)の回答が異彩を放った。

嘲笑気味に答えたある選手のひとこと

挑戦者アリエル・マチャド(ブラジル)と対峙するフェイスオフ時には、一触即発の緊迫した空気が流れ、周囲の人間が二度も両者を引き離すシーンがあり、記者たちの関心を誘った。
そのような緊張感の中、ロエル・マナートは「今回の大会を一言で表すと」という問いに対し、わずかにあざ笑うような表情で、「刺激的だ(センセーショナルだ)」とコメントし、周囲の笑いを誘った。

一触即発の雰囲気になる王者「ロエル・マナート」(左)と挑戦者の「アリエル・マチャド」(右)
K-1 WORLD MAX 2025は 2025年11月15日(土)11:00国立代々木競技場 第一体育館にて開催の火蓋が切って落とされる。

両者は着衣後も変わらず一触即発の雰囲気のままだった。

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令和を生きる大阪西成のアウトローの生き様を描いた話題作 森澤達郎監督のデビュー作「西成金魚」

樽谷大助氏がアウトロー役で参加、神戸港でロケ敢行
令和の時代を生きるアウトローたちの姿を描いた話題作、森澤達郎監督のデビュー作『西成金魚』の制作が進行しています。
『西成金魚』は、アウトローにとって生きづらくなった現代社会、すなわち「令和を生きるヤクザの今」を鋭く描いた作品として注目を集めています。

森澤達郎 監督デビュー作品「西成金魚」

制作協賛と相乗効果
本作品には、弊社(モナコウィークインターナショナル)も制作に協賛しています。これは、弊社が現在制作中の映画『ダイバーシティユナイテッド』に森澤監督が参加しているという連携関係があるためです。
特に注目すべき点として、弊社代表の樽谷大助も『西成金魚』にアウトロー役で出演しています。
今回の撮影は神戸港で行われ、このロケに合わせて、未だ未完成である『ダイバーシティユナイテッド』の追加撮影も同時に実施されました。
両作品とも「アウトロー」を主人公とする物語であるため、テーマにおける親和性が非常に高く、制作面でも相乗効果が期待されています。

公開については追って告知をさせていただく

左から樽谷大助、森澤達郎監督、タニヤさん

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取材アシスタントKANAME YAGIHASHI
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「サインミュージアム」構想と日本映画界への願い

弊社の抱える目標の一つに、「スターたちのサインを集めたサインミュージアム」の建設があります。
この目的は、ミュージアムに飾られたスターたちのサインに触発され、日本から数多くの才能が世界へ羽ばたく原動力にしたいという願いからです。
カンヌやベネチアを始めとした世界の最高峰の映画祭を見てきた立場からすれば、日本映画界はまだまだ閉鎖的な側面があります。弊社は、日本映画界の潜在的な人材をこれからも発掘していきたいという強い意図を持っています。
当然ながら、東京国際映画祭の主催側に、弊社のこのビジョンが伝わるわけもなく(そもそも伝える機会もなく)、そんな中で弊社の樽谷が色々な場所でスタンドプレーを繰り返し、サインやセルフィーを集めていた背景には、このような思いがありました。
写真:第38回東京国際映画祭で関係者から頂いたサイン

東京国際映画祭運営との「衝突」の背景

映画祭における暗黙のルールなのか、なぜかアクターや監督に近づきサインを求める行為は全く認められない状況でした。
実際、近寄っただけでスタッフに引き離されるといった状況に陥り、映画祭の後半日程ではほぼ「監視体制」が敷かれ、イベント終了後はスタッフから追跡されるような有様でした。
こうした樽谷の行動は、運営方針に抵触するものであったため、運営側から見れば迷惑千万であったことは明らかです。その結果、最終日のクロージングセレモニーの取材許可は当然降りることなく、当日を迎えることになりました。

アクターや監督の対応

最終日のクロージングセレモニー後、関係者出入り口付近で待機した結果、本来の目的であったサインを多数集めることには成功しました。
どの監督もアクターも、快くセルフィーやサインに応じてくれました。後半日程では、スタッフによっては樽谷以外のファンがサインを求めても強く制止するようなことは少なくなっていったと感じています。

写真:アジアの未来賞 『光輪(Halo)盧英完監督(ノ・ヨンワン)観客賞 坂下雄一郎監督(『金髪』)最優秀芸術貢献賞 『マザー』テオナ・ストルガル・ミテフスカ 監督 審査員特別賞 リティ・パン監督『私たちは森の果実』最優秀女優賞 河瀬直美さん『恒星の向こう側』東京グランプリ(東京都知事賞) アンヌマリー・ジャシル監督『パレスチナ36』ワーディ・エイラブーニさん

東京国際映画祭の振り返り

色々と運営サイドとはぶつかりはしたものの、第38回を無事に迎えられたことは素晴らしいことだと思います。
途中からスタッフと樽谷による、トムとジェリーさながらの追跡劇を見ると笑いをこらえられませんでしたが、そこに多大なエネルギーを使うのは何か無駄な感じは否めませんでした。

映画に例えるなら「リベリオン」か「マイノリティーリポート」のディストピアを彷彿させる雰囲気の監視体制でした。

運営方針がそのようになっていることは理解できますが、サインを求める行為は物理的な危害を加えるわけではありません。そこまで必死に樽谷を追う姿を見ると、「祭りの本質はどこにあるのか」と思わざるを得ませんでした。
弊社の行動が迷惑行為になっていた部分があったことは、重々承知で認めざるを得ません。
しかし、世界基準の国際映画祭を求めるという意味では、今回の行動が何かしらの意味を持っていたということで、本稿の結びとさせていただきます。

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第38回東京国際映画祭が閉幕:芸術性と多様性に重点が置かれた映画祭の内容について解説

第38回を迎えた今年の東京国際映画祭は、世界有数の映画フォーラムとしての地位を改めて確立した感はある。映画祭のプログラムには、世界中から184本の作品が出品され、新進気鋭の映画監督に注目が集まった感があった。

社会的・文化的テーマに焦点を当てたコンペティション部門

第38回東京国際映画祭のコンペティション・プログラムは、社会と文化に関わるテーマに強く焦点を当てていました。上映作品には、豊かな表現スタイルと深い構想で際立つドキュメンタリーやインディペンデント映画が含まれていました。
例えば、リティ・パン監督の作品は、かつてカンボジアで起こったポルポト派による凄惨なキリングフィールドの歴史を背景に、その繊細な洞察力をもって描かれています。最新作『私たちは森の果実』は、これから消えていく可能性が高い少数民族の運命とアイデンティティという問題を提起しており、多くの観客や審査員の心に響いたことでしょう。
今回の東京国際映画祭は、商業映画だけでなく、観客の感情を喚起し、思考を刺激するインディペンデント映画にも重点が置かれていたことが印象的でした。日比谷、丸の内、銀座の3会場で開催された映画祭は、芸術性と洗練された雰囲気が融合した、素晴らしい映画の祭典となりました。

主な受賞作品

映画界における最も重要なイベントの一つである第38回東京国際映画祭は無事に閉幕しました。今年の審査員賞は、深遠であり社会的・文化的なテーマを多く扱い、監督と演技の最高水準を示した作品に贈られました。

東京グランプリ(東京都知事賞) アンヌマリー・ジャシル『パレスチナ36』
審査員特別賞 リティ・パン『私たちは森の果実』
最優秀監督賞(2作品同時受賞) チャン・リュル『春の木』 / アレッシオ・リーゴ・デ・リーギ&マッテオ・ゾッピス『裏か表か?』
最優秀女優賞(2名同時受賞) 福地桃子、河瀬直美(『恒星の向こう側』)
最優秀男優賞 ワン・チュアンジュン(王伝軍)-『春の木』
最優秀芸術貢献賞 テオナ・ストルガル・ミテフスカ(『マザー』)
観客賞 坂下雄一郎(『金髪』)
アジアの未来賞 盧英完(ノ・ヨンワン)-『光輪(Halo)』
TIFF倫理映画賞 ルシアーノ・ヴィジガル(『カザ・ブランカ』)
黒澤明賞 李相日、クロエ・ジャオ
生涯功労賞(特別功労賞) 吉永小百合、山田洋次

今回の映画祭は、ドキュメンタリーから哲学的な寓話まで、感動的なプレミア上映からピーター・チャン監督をはじめとした世界的監督によるマスタークラスまで、まさに映画の祭典でした。東京国際映画祭は、映画という芸術作品を通して世界と日本を結びつけるという使命を改めて確認しました。

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イデオロギーを超えて世界平和を発信する「サダコの折鶴」プロジェクト

広島原爆の被爆者である佐々木禎子さんの悲劇的な物語は、一つの折鶴となり、「サダコの折鶴」と呼ばれるようになりました。これは、核廃絶を日本から世界へ訴えかける平和発信プロジェクトとして発足したものです。

国家と思想と政治信条の垣根を超えた世界平和への道を追求
プロジェクトの中心となっているのは、佐々木禎子さんのご親族である佐々木祐滋さんです。
弊誌(筆者)の樽谷大助は先日、佐々木祐滋氏と面会しました。樽谷は平和活動家として以前より「サダコの折鶴プロジェクト」に関わっていましたが、ウクライナ侵攻やガザ地区の問題などで世界情勢が揺れる昨今、より強力に世界平和への発信をしていく必要性を互いに感じていたのです。
佐々木さんは、平和の象徴として「サダコの折鶴」をどのように伝えていくべきか、樽谷と真剣に語り合いました。
私たちが根底に持つのは、特定のイデオロギーに左右されない超党派の考えであり、世界平和に右も左もありません。むしろ、世界平和を声高に唱えている政治団体ほど、その理念とは程遠い動きをしている矛盾を目の当たりにするにつけ、特定のイデオロギーに属さないこのプロジェクトの重要性を再認識しました。

各国の首脳に贈られる平和の象徴「サダコの折鶴」
サダコさんの希望と慈悲のメッセージが世代と国を超えて響き続けるよう、世界の運命を左右する首脳陣にサダコさんの折り鶴のレプリカを配布するという新たな取り組みについても話し合いました。
オリジナルを模したこの特別なレプリカ折り鶴は、広島で開催されたG7サミット(2023年5月19日~21日)で、既に各国代表に贈呈されています。サミットには、日本、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、フランス、イタリアの首脳に加え、他の国々からの招待代表も出席しました。

また再び同じ悲劇を繰り返さぬように
この折り鶴は、原爆投下を唯一経験した広島と長崎にとって、記憶の象徴となり、人命と平和の代償を改めて思い起こさせるものとなりました。
後に、同じ折り鶴が、平和、慈悲、そしてヒューマニズムに生涯を捧げたフランシスコ教皇にも贈呈されました。この折り鶴の教皇への奉呈は、日本人である樽谷大助氏によって行われています。
フランシスコ教皇は日本の歴史と深く結びついています。2019年の広島訪問の際、教皇は核兵器の完全廃絶の必要性について力強いメッセージを伝えました。この折り鶴の教皇への奉呈は、地球上の平和に向けた精神的・人的努力を結集する、特別で象徴的な瞬間でした。

核兵器廃絶に向けた未来
佐々木祐滋氏と樽谷大助氏にとって、このプロジェクトは単なる文化的使命だけではなく、世代を超えて受け継がれていくべき使命といえます。彼らは、禎子さんと鶴の物語を通して、世界中の子どもたちや大人たちに、人間の命ははかなく、世界は守られるべきものであることを改めて認識してもらうよう努めています。
小さな鶴、禎子さんは、希望と愛の声となり、東西の平和を結びつけていくことでしょう。そして、禎子さんの鶴の「飛翔」こそが、すべての命が大切にされる世界への人類の道であると信じています。

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マイケル・カム監督「人間を探求するシンガポールの俊英」その独特な視点から展開される映画「老人と車」の舞台裏を語る。第38回東京国際映画祭

マイケル・カム監督は、映画を通して人間の感情や変化を探求し、それを作品に深く落とし込むことに長けた、シンガポールの映像作家である。映画とメディアを学んだ後、数々の短編映画を監督し、国内外の様々な映画祭で受賞経験を持つ。これまでは短編映画が主だったが、この度、初の長編映画を完成させた。

マイケル・カム初の長編映画『老人と車』

2025年、マイケル・カム監督は初の長編映画『老人と車』を公開し、同年11月2日に東京でプレミア上映された。上映はアジアのインディペンデント映画にとって重要なイベントとなり、観客の間で大きな反響を呼んだ。
プロデューサーはタン・カンシェン、ヨー・ジーチー、アンジェリーナ・マリリン・ボク、撮影はジェレミー・ラウが務めている。主演はリム・ケイ・トン、クリスティン・ティアラ、リチャード・ロウだ。
本作はすでに現代シンガポール映画の金字塔として高い評価を受けており、数々の国際映画祭に招待されている。

車を通じて一人の老人の葛藤を形にした作品

この映画は、海外移住を前に長年連れ添った車を売却しようとしている老人の物語である。
彼にとって、車は単なる所有物以上の独立の象徴であり、手放すことに苦悩する。車と共に記憶に残る、愛する人たちと過ごした歳月を思い返すと、車を手放すことに強い躊躇の念に縛られてしまうのだ。そんな彼が、車の購入者であるトランスジェンダーの女性と出会い、新たな物語が始まる。
マイケル・カム監督によると、この物語は個人的な記憶から生まれたという。
「いつも車が好きだった父が、運転できなくなるのを見てきました。車は独立、自由、アイデンティティ、そしてステータスを象徴するものです。…これらを失ったことを振り返ることが、この映画のきっかけとなりました。」

※マイケルカム監督個人から樽谷に連絡があり、登壇後に取材させていただくことになりました。

樽谷 「マイケルカム監督、インタビューをさせていただきます。お名前と自己紹介をお願い致します」

マイケル・カム 「私はマイケル・カムです。シンガポール出身の映画監督です。」

私の映画のタイトルは『The Old Man and His Car(老人と車)』です。

マイケル・カム「この映画は、カナダに移住しようとしている一人の老人に関する物語で、彼は自分の空間にある全てのものを整理する必要があります。彼が本当に手放すのをためらうものの一つが彼の車なのですが、そうせざるを得ません。
この物語は、彼の旅路について描いています。」

樽谷 「この映画を、たった一言で表現するとどうなりますか?」

マイケル・カム「思索的(Contemplative)です。」

樽谷 「本当にありがとうございます。」

マイケル・カム 「どうもありがとうございます。」

マイケル・カム「記念写真を一緒に撮りましょう(笑)」

樽谷 「撮りましょう、撮りましょう、サインもお願い致します」

マイケル・カム「本当にありがとうございます。」

樽谷 「監督、ありがとうございました」

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幼少期を熊本で過ごした異色の監督マリオ・パトロシニオが語る日本愛と作品の舞台裏を語る。父の呪縛から未来へ踏み出すヒロインの物語『マリア・ヴィトリア』-家族の葛藤と愛の力を描く

第38回東京国際映画祭(TIFF)「コンペティション」部門に出品された『マリア・ヴィトリア』は、ポルトガルの山岳地帯を舞台に、プロのサッカー選手を目指す少女の成長と家族の濃密なドラマを描き出した作品だ。

幼少期を熊本県で過ごしたという異色の経歴を持つマリオ・パトロシニオ監督の長編デビュー作である。
美しい風景の中で展開するこの物語は、主人公マリア・ヴィトリアが、父の権威と、突然帰ってきた兄との対立によって揺さぶられ、自力で未来を切り開こうとする姿を力強く追う。上映後のQ&Aでは、監督が作品に込めた思いや、制作の背景が語られた。

冒頭、熊本時代の話を振り返りながら映画制作の舞台裏を語るマリオ・パトロシニオ監督の眼差しには、幼少期を過ごした日本に対する親愛の情が溢れており、会場内のオーディエンスの心を温めさせた。

複雑な家族模様は監督とキャスト達の共同創作の賜物

父、母を亡くしたマリア、そして突然帰還した兄という、複雑な三人家族の人間模様を描いた本作。パトロシニオ監督は、制作への思いを次のように語った。
「今回の作品は、親子の関係性にせよ、家族の難しさや、登場人物たちがなぜそのような行動を取るのか、といううまくいかない部分を描いています。」
特に、脚本執筆の段階からリハーサルを重ねていく中で、当初の想像を超えた深いドラマが生まれたという。「監督と役者という関係を超え、共同創作ができたことが、この作品の大きな成果です」と、監督は強調した。

複雑な家族模様は監督とキャスト達の共同創作の賜物

父、母を亡くしたマリア、そして突然帰還した兄という、複雑な三人家族の人間模様を描いた本作。パトロシニオ監督は、制作への思いを次のように語った。
「今回の作品は、親子の関係性にせよ、家族の難しさや、登場人物たちがなぜそのような行動を取るのか、といううまくいかない部分を描いています。」
特に、脚本執筆の段階からリハーサルを重ねていく中で、当初の想像を超えた深いドラマが生まれたという。「監督と役者という関係を超え、共同創作ができたことが、この作品の大きな成果です」と、監督は強調した。

女性視点における自らの脆弱性を見せる勇気とは・・?

本作が描く核心的なテーマについて、監督はマリアの葛藤を通して観客に伝えたいメッセージを明かした。
「マリアは、父と兄との間で起きる葛藤を勇気を持って超えようとしています。彼女はかつて母と一緒に歌っていましたが、母が亡くなった後、強くあるためには愛を知らないといけない、ということに気づきます。そのためには、人との衝突を恐れず、自分の脆弱性(弱さ)を見せる必要があるのです。」
また、タイトルの「マリア・ヴィトリア」は監督の母親の名前でもあり、「母や祖母に捧げている要素もある」と告白。愛すること、そして女性たちが社会に与える影響の大きさに焦点を当てていることを示唆した。

Q&Aの冒頭では、制作陣から日本への親愛の念が語られた。

「日本では食べ過ぎて太ってしまったのですが(笑)
また再び日本に来ることができて本当に良かったです。」

体調が優れない中での過酷な撮影を乗り越えて完成したという本作について、監督は「配給が決まったら本当に嬉しいです」と、日本の観客への期待を述べた。
『マリア・ヴィトリア』は、単なるスポーツ映画ではなく、家族という閉じた世界の中で、一人の女性が自らの力で未来を開拓しようとする意志を、静かに、しかし力強く描いた作品だ。その力強いメッセージは、国際的な舞台で大きな反響を呼ぶに違いない。

しかしこの華やかな祭典の裏側では、看過できないトラブルも発生していました。
その詳細については、次回のレポートで改めて掘り下げてまいります。」

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カンボジア映画界の巨匠、リティ・パン監督の最新作『私たちは森の果実』第38回東京国際映画祭

ドキュメンタリーの巨匠、リティ・パン監督の最新作が公開される。
カンボジアを代表する映像作家であり、戦争の記憶や人間の尊厳を見つめ続けてきた監督が、今回焦点を当てたのは、少数民族「ブノン族」の暮らしだ。
貧しい民族ではあるが、彼らが「お金」以外の何に価値を求めるのか――。監督は、「ブノン族の言語に強く興味を持ち、彼らの生き方を記録したいと思った」と語る。

彼らが大切にするのは、“お金を払わずに得られるもの”、すなわち自然からの恵みである。ブノン族は、自然と謙虚に共存して生きている。監督は、その姿に深く魅了されたという。
「大企業や経済の力で自然が奪われていくなかで、ブノン族の人々は自然とともにあります。彼らの暮らしを通じて、私たちは“生きる”ことの本質を学べる」と監督は語る。

また、取材の中で「私は大企業には嫌われていると思う。だから彼らの意見は気にせず、ブノン族の人々だけに目を向けた」と、冗談めかした笑顔で述べた。
監督のカメラは、政治や経済の論理から離れ、人と自然のあいだにある静かな対話を見つめている。『私たちは森の果実』は、現代社会が忘れかけた生きる知恵を思い出させる作品だ。

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【裏話】メキシコ初の長編ストップモーション映画『私はフランケルダ』を題材にストップモーション映画作成現場の裏側について語る。第38回東京国際映画祭

伊藤有壱氏が語る「ハンドメイドの力とあたたかさ」
メキシコ初の長編ストップモーション映画『私はフランケルダ』の上映会と、アニメーション作家・伊藤有壱氏による質疑応答イベントが開催された。独特の世界観とハンドメイドで作り上げられた人形たちが話題を呼んでいる本作について、伊藤氏が制作の魅力を語った。

映画内では、人形たちの顔がスクリーンいっぱいに映し出される場面が印象的だ。伊藤氏は「塗装のアラまでも見えるほどのアップが多く、人形の存在感が生々しく伝わってくる。大人の人形や魔物たちがどんどん大きくなっていく演出もユニーク」とコメント。実際の泡や綿を使ったエフェクトなど、すべてを実体物で表現するこだわりに「作品全体から“ハンドメイドでやり切る”という決意を感じた」と語った。

『私はフランケルダ』のストーリーは、モンスターたちの狂気と美しさが交錯する独自の世界を描いている。

伊藤氏が最も印象に残ったのは「モンスターの狂騒に酔いしれる瞬間」だという。
また、昨今ストップモーション作品が世界的に増えている背景については、「手で作り、手で動かしているという温かみが、観客の心に届いているのだと思う。画面の中に“人の手”が見えることが、今求められているのではないか」と分析した。
最後に、監督が伝えたかったメッセージについて伊藤氏は「より多くの人に“観る側”から“作る側”に回ってほしいという思いを感じた」と締めくくった。

手作業のぬくもりと大胆な表現が融合した『私はフランケルダ』は、ストップモーションという古くて新しい映像手法の可能性を、改めて観客に問いかける作品となっている。

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ヘイリーゲイツ監督作品「アトロピア」の質疑応答イベントを取材したが・・・・

閉幕後、通用口から表に出てきたゲイツ監督にサインを求めて近づいたファンがいた。しかし、周囲のスタッフに制止され、監督も苦笑いを浮かべながら、そのファンは立ち去ることになった。私(筆者)は、この場面を目撃している。

翻って、カンヌやベネチアといった国際的な映画祭では、サインを求めるファンを頭ごなしに制止するような場面はほとんど見られない。監督の付き人やマネージャーも笑顔で丁寧に対応しているのが常だ。もちろん、対応には限界があるため、ファンサービスは一定時間で打ち切られる。しかし、例えば今年のカンヌでは、筆者自身がクエンティン・タランティーノ監督にサインを求めた際、マネージャーも監督と一緒に笑顔で対応してくれたことが記憶に新しい。

実際、私(筆者)は会場の外、帰路につくヘイリー・ゲイツ監督にたまたま遭遇し、サインとセルフィーをお願いしたところ、会場内とは打って変わり快く応じてくれた。

もちろん、海外のスターであっても、ファンサービスに応じないアクターが存在することも事実だ。例えば、レオナルド・ディカプリオは、移動車両から降りると周囲に目もくれず通用口へ一直線に向かうことが常であり、これは個人の意思が尊重されるべきであり、ファン側がとやかく言う問題ではない。

しかし、問題は東京国際映画祭のスタッフが頑なにアクターへの接触を阻むという運営姿勢にある。前述したように、ヘイリー・ゲイツ監督にサインを求めたファンは、最終回のイベント後ということもあり、わずか一人であった。

仮に接触禁止のルールや指示があったとしても、そこまで厳密にファンサービスを禁じる背景には、一体何があるのだろうか。一方で、ゲイツ監督の関係者やマネージャーは、日本のスタッフとは異なり、制止する雰囲気は全くない。これは、海外の主要な映画祭において、セルフィーやサインに応じることがごく一般的な光景であり、それを制止する理由がないからに他ならない。

運営側の視点と、日本社会の「面倒ごと回避」のスタンス
運営側が懸念しているのは、ファンがアクターや関係者に殺到することで、演者側からクレームが発生することなのかもしれません。
確かに今年のカンヌ国際映画祭では、北野武さん、浅野忠信さん、二階堂ふみさん、芦田愛菜さん、岡田将生さんといった日本の俳優の方々も、一部のファンサービスには応じていらっしゃいました。しかし、総じて日本の俳優陣はサインやセルフィーに応じないスタンスを取ることが多いため、海外の映画関係者やファンからは「日本のアクターは不評である」という声を聞くこともあります。これは、日本の映画産業全体にとって国際的な評価の損失に繋がるのではないか――。
ただ、モンスタークレーマーをはじめとした、昨今のクレームに過敏な日本社会の現場を見れば、面倒ごとを嫌うという日本社会のスタンスが、サインやセルフィーといった「無用な接触」を制限するというルールに結びつくのは、ある意味、構造上仕方のないことなのかもしれません。

とはいえ、映画祭の現場スタッフは、限定的な雇用であるという背景も考慮すれば、雇用主(運営事務局)の意向に沿って動くのは当然のことです。ファンとの接触を頑なに阻む現場スタッフを責めても、問題の根本解決にはなりません。問われるべきは、「誰のための、何のための国際映画祭か」という運営トップのビジョンと、その姿勢ではないでしょうか。

世界レベルの国際映画祭の未来を考える
海外の映画祭のように、より開かれた、グローバルな視点を持つことが本質全てだとは限りません。しかし、本映画祭が経済産業省から10億円規模の公的支援を受けて開催されている背景を鑑みれば、その役割は、国内に留まらず、より大きく広く、経済効果を呼び、日本の文化的な素晴らしさを世界に伝える「ゲートウェイ」としてのスタンスを強めるべきではないでしょうか。
弊誌(弊社)は時に厳しい論調で映画祭の課題を指摘してまいりましたが、それは、より素晴らしい未来の映画祭が実現され、それが日本映画界の発展に寄与することへの切なる願いに他なりません。この熱い議論が、東京国際映画祭を次の高みへと導く一助となれば、これに勝る喜びはありません。

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弊社報道スタンスと東京国際映画祭に関する見解

弊社の報道姿勢について-真実の報道と必要なハレーション-

弊社の報道スタンスは「真実の報道」であり、そこに細かな忖度は基本的には入れないようにしています。 当然、報道される側からの相談があれば応対はするものの、他人を無用に傷つけることが報道のあり方とは考えてはいません。
しかし、時に必要な波紋(ハレーション)を呼ぶ報道をする必要性が出てくるのは、「真実の報道をする」といったスタンスにおいてはやむを得ない側面があることをあらかじめご理解の上、弊社の報道記事に触れていただければと思います。

東京国際映画祭との取材トラブルと対応の瑕疵

現在、弊社側の取材スタイルと東京国際映画祭の運営ルールが合わないということで物議を呼んでいます。
確かに先方の言い分もわかるし、こちらにも落ち度がないわけではありません。ただ、フォトセッション時のムービー撮影の妨害と思われる動き(撮影をさせないようにする行為)や、弊社が現在東京MXで放送している番組があるにも関わらず、「そのような事実はない」等の不適切な発言があったことは間違いなく、対応方法に何らかの瑕疵があったことは明らかではあります。
また、昨年は1日で6件ほどの取材申請が通ったのにも関わらず、今回は二つが通れば良いという状況で、一日一つ、何とか取材ができている状態ではあります。制作者側には申し訳ないのですが、撮れ高の低い取材ばかりが残されているような状況です。日本国内で有名な俳優が出演する作品は、初日の吉永小百合主演の「てっぺんの向こう側にあなたがいる」ぐらいで、初日のいざこざと思われるトラブルが発生してからは取材申請についてはほとんど通らない状態が続いています。
これは繰り返し、運営側に確認をさせていただきましたが、「あくまでも抽選で決めている」というスタンスを運営側は貫く意向で、真偽のほどは、こちらは確認をする術はありません。「抽選で決めている」と言われてしまえば、それ以上こちら側は動きようがないのが現状です。

日本の映画祭と文化圏の特殊性

一方で、東京国際映画祭側の考えもわからなくはありません。
世界の映画祭との運営スタンスは異なるとはいえ、今日まで「日本社会に則した運営」を貫いてきた現場においては、確かに弊社側が「世界の映画祭のスタンスはこのようなものである」といった話をしたところで、迷惑極まりなく感じる感覚については理解はしています。フェスティバル(祭り)の定義がそもそも異なるのだから、うるさい部外者(外野)と考えるのは至極当然のことではあります。
日本の一般入場者を見ると、海外のフェスティバル(祭り)と違い、静かなものではあります。俳優がレッドカーペットや通用口を通れば、絶叫に近い歓声が響き渡ります。カンヌ及びベネチア国際映画祭の録画を確認すると、毎年常連と思われるファンの大絶叫がそこに入っています。日本の映画祭はなぜか歓声が上がることがほとんどありません。何が良くて何が悪いという話ではないが、日本文化圏らしく行儀がいいというか、そういうものなのだろうと思いました。
弊社の樽谷氏がいくら日本の映画祭のあり方について語っても、何か話が通じない感じがあるのは、そういった日本の文化圏特有の何かがあるのかもしれません。

弊社が提言する日本映画界の課題と世界基準

ここで弊社が考えるスタンスについて改めてご説明させていただきますが、やはり日本の映画界はどこか閉鎖的で横の広がりがほとんどないことで、ハリウッド映画の俳優と日本の俳優の扱いは天地の差があります。
海外の俳優は、より良い作品を通して、自身を更に高みまで求めていくプラスの連鎖があるように思えますが、日本の映画界は、例えば低予算映画でヒット作を出したところでなかなか生活が改善されることもなく、テンプレートのように繰り返されるインディペンデント作品で、何となく映画人として生きる日々が続くばかりではあります。 ネットフリックスの日本市場参入により、世界的ヒットになった「今際の国のアリス」の作品を例に出せば、多くの予算を投入すれば邦画もハリウッドクラスの作品が作れることが証明された今、日本映画界は世界基準に合わせて更にそれを超えていくべく啓発をしていく必要があります。

我々はサラリーマンライターや記者ではないため、企業として誰かの顔色を見る必要性はありません。故に「真実の報道を」これが我々の報道スタイルということを繰り返しご説明させていただき、結びとさせていただくことにします。
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第38回東京国際映画祭 「ベトナムの映画界の現状とは・・?」

知られざるベトナム映画界の現状
経済成長による投資の増加と共に国内市場の大きく拡大しているベトナム映画市場は近年、急速に拡大しつつあるしかし、市場規模と比較して人材不足や政府の検閲の問題等パンデミックによる投資の低迷といった課題も抱えている。

2023年のカンヌ国際映画祭では新人監督賞を受賞した1980年代後半のベトナムの村を舞台にした、少年たちの初恋と成長を描いたベトナム映画『草原に黄色い花を見つける』のようなヒット作の成功事例も出てきていますが、制作・配給体制の整備や質の高い人材育成は引き続き重要な課題となっている。

帝国ホテルで開催、映画がつなぐ日越の架け橋
10月30日、東京・帝国ホテル「桜の間」にて、ベトナム映画振興協会主催の映画セミナー「ベトナム・オン・スクリーン/地元の声を世界へ(仮称)」が開催された。本イベントは、ベトナム・ダナンで行われる「ダナンアジア映画祭(DANAFF)」の関連企画として実施され、日本とベトナムの映画関係者が集い、作品制作や国際共同制作の可能性について意見を交わした。

ベトナムを始めとしたアジア映画界のあるべきスタンスとはーー
セミナーでは、ベトナム映画界の現状や、現地で生まれる“地元の声”をいかに世界に届けていくかがテーマに。登壇者からは「ローカルな物語こそ、国境を越えて共感を呼ぶ」「アジア発の視点を世界に発信したい」といった熱い言葉が寄せられた。
今回の企画は、映画を通して文化の多様性や共感を広げる貴重な機会となり、参加者からも「ベトナム映画の成長を肌で感じた」「日本との連携に大きな可能性を感じる」との声が上がった。

また、会場には衆議院議員・野田聖子氏も来場し、文化外交としての映画の力に関心を示された。
野田氏は女性活躍や少子化対策など、社会的テーマに力を入れてきた政治家として知られている。
帝国ホテルでの勤務経験を経て政界入りし、郵政大臣や内閣府特命大臣(少子化・女性活躍担当)などを歴任。日本とベトナムが互いの文化を尊重し合いながら、新たな表現を生み出す未来を感じさせるイベントとなった。

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シア・ハオ監督『オペレーターNo.23』が語る、作品に込めた想いと次回作への意欲

 10月 30, 2025  最終更新日時 :11月 10, 2025 monacoweekinc

第38回東京国際映画祭で上映された、中国の若手監督シア・ハオによる映画『オペレーターNo.23(Operator No.23)』。上映後の質疑応答では、作品タイトルの意味や次回作への意気込み、日本の観客へのメッセージについて語った。

「23」という数字に込めた意味
タイトルにある「23」という数字について監督は、「23は、僕の人生で関わりの深い大きな数字です」とコメント。作品全体を貫く象徴的な数字であり、自身の経験とも重なる特別な意味を持つことを明かした。

重いテーマへの反省と次への挑戦
弊社CEO樽谷大助が次回作について問うと、「今回のテーマは重すぎたと反省しています。次はもっと軽快なやり方で描きたい」と語り、社会問題を扱いながらも、より多くの観客に親しみやすい表現を模索していることを示した。

日本国内の観客へのメッセージ
さらに、樽谷が日本の観客への思いを尋ねると、シア・ハオ監督は次のように語った。「中国と日本は同じアジアにあり、親子関係や社会問題など共通している部分が多いです。日本の方々が劇場に足を運び、共感を持っていただけたら幸いです。」

『オペレーターNo.23』は、人間関係や社会の歪みに切り込む繊細なドラマとして注目を集めた。シア・ハオ監督の次なる挑戦にも、今後大きな期待が寄せられる。

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「東京国際映画祭の壁」国際メディアが直面した「閉鎖性」と「不信感」

「東京国際映画祭の壁」国際メディアが直面した「閉鎖性」と「不信感」
第38回東京国際映画祭。 世界の優れた作品とクリエイターが集う場で、我々が感じたのは、熱狂ではなく、日本の映画祭運営が持つ「硬直性」と「海外メディアへの横柄さ」だった。 海外のプレスや映画関係者が「日本の国際映画祭には行きたくない」と漏らす背景には、日本社会特有の過剰な忖度がある――。 本記事で前回に引き続き、日本映画界の病巣に切り込んでいく。
「世界に誇れる日本文化のあり方を世界に広めたい」という純粋な思いは、現場で次々と立ちはだかる「壁」に阻まれた。 ベネチアやカンヌを始めとする世界の映画祭を知るモナコウィークインターナショナルの視点から、日本の映画祭が抱える深刻な問題点をレポートする。

現場で起きた不信の連鎖

取材を行ったのは、欧州ジャーナリスト連盟会員で、日本外国特派員協会メンバーでもある国際ジャーナリストの樽谷大助氏(モナコウィークインターナショナル代表)。かなりの経費をかけての取材だが、今回、以下のような対応に直面したという。
中年女性スタッフの金切り声と怒号が会場に響き渡る 一体何が起こったのか――
それはシア・ハオ監督作品「オペレーターNo.23」のワールドプレミア上映の会場で発生した。
弊社インターンの女子大学生がシア・ハオ監督にサインとセルフィーを求め、監督は快くサインと撮影に応じてくれたが、写真撮影に応じた直後、中年女性のスタッフが血相を変えて「何やってるんですか!ココでおかしいでしょう!」と声を荒げて高圧的に制止。
また、シア・ハオ監督も日本国内ではそれほど知られている方ではなかった為か、ムービーの取材班は弊社以外には存在しなかった。フォトセッションの後はビデオ撮影に移行するのが習わしだが、突然「やらなくていい」という声が響き渡り、突然の中止となる異常事態に見舞われた。急遽監督が退場させられ、予定していた動画撮影ができなくなってしまった。 事前に誘導スタッフから撮影手順の説明を受け待機していたにもかかわらずである。
その後、スタッフ責任者らに取り囲まれ、取材機材(最新のiPhone使用)や取材希望数の多さ、サインの件を巡って難癖ともとれる言葉を浴びせられた。
ついには「プレスパスを出さない」という脅しめいた言葉までされたという。

これは一体どういうことか?明確な「ルール」の提示もないまま「謎の審判」が下される

東京国際映画祭のプレスセンターにおいて「取材希望は多く出して良い」「ダブった場合はキャンセルをしてくれればいい」と案内されていたにもかかわらず、現場ではなぜか「入れすぎ」と責められる謎のダブルスタンダードに、現場での動揺は広がるばかりであった。
弊社記者があらかじめ、それについての可否は確認した上での取材申請ではあった。 取材希望を多く出した背景には、申請してもほとんど通らないこともあり、「取材希望が殺到してるなら多く申請するしかない」と考えてのことである。
これは今だからわかることだが、意図的に弊社による取材申請を恣意的に却下していた可能性が見て取れる。 「流石にそこまではしないだろう」と思ってはいたが、彼らの態度を見ると、恣意的に取材許可のコントロールをしていたことは濃厚になった瞬間だった。
筆者の「流石にそこまではしないだろう」という希望的観測は、どこまでも楽観的な感覚であったということである。

取材申請は「抽選」で行われるのではなかったのか――

日本特有の「過剰な敬意」が壁になる

樽谷氏は、世界各地の映画祭を取材し、監督や俳優たちがメディアとの交流を心から望み、「お祭り」のように楽しい雰囲気であることを知っている。
一方で制作者側の監督や演者は「もっと取材を受けたいし、広めてもらいたい」と願っている。それなのに、日本の映画祭では「サインは駄目」「取材させない」「機材がどうだ」といった、最初になかったルールが後付けで次々と提示され、取材が極度に困難になる。 取材機材については当日はカメラマンが体調不良で現場には来れなかったこともあり、急遽手持ちのiPhone (17 Pro) にて対応。撮影機材がそれではダメだと言う。 そもそも規約に撮影機材の指定は一切なかったはずである。
「サイン」「セルフィー」等を通じたアクターや制作者への接触を極端に遮断する。 樽谷氏はこれを「Too much respect」つまり、俳優や監督に対する「行き過ぎた敬意」が、メディアとクリエイターの間の壁となり、閉鎖的な空気を作り出していると指摘する。
これらのサイン、セルフィー等がSNSで拡散されることになれば相乗効果で日本の国際映画祭は世界中の人間に知られ、フェスティバル(祭り)も発展して盛り上がっていくはずではある。

一体、何のための「フェスティバル」(祭り)なのか?形骸化した日本映画業界の病巣

良い記事を生むには、良い取材が不可欠だ。世界に作品を広めたいメディアが集まり、適正な取材ができてこそ、作品の国際的なヒットにつながる。「サイン規制」「セルフィー規制」オールドメディアの敗北が囁かれる中、情報の主流となるSNSへの拡散へのきっかけを奪う「謎ルール」の背景には一体何があるのか――
「日本はそんなに危険な国なのか?」
前回の記事でカンヌやベネチアではアクターとプレス・映画関係者・ファンとの距離は近いといった話をした。 マシンガンを抱えたセキュリティが普通に出入りしている現場においてである。
日本の映画祭はそんな危険が一体どこにあるというのだ?
世界の映画関係者やジャーナリストが抱くこの疑問に対し、東京国際映画祭の現在の運営姿勢は、国際的な機会と信頼を失う日本映画界の大きな損失と言わざるを得ない。
ルールを守らんがために守る、そのルールに明確な「定義」が存在しないことに筆者は危機感を覚えているが、明確なルール説明がないのは存在しないのと同じである。
ならば、ルールに「定義がない」ということになる。ルールに「定義」が存在しないのであれば「恣意的な」根拠も何もない感情的なルールということになる。では運営スタッフはどの物差し(ルール)を基準に参加メディアやプレスに注意喚起をしているのだろうか?
会場に響き渡る金切り声で弊社のインターンに怒号を浴びせてきた女性スタッフは一体何を基準に動いてきたのか? 謎は深まるばかりである。
映画には、世界中の貧困や紛争を勇気づける力がある。その力を世界に届けるべき日本の映画祭がこれでは未来は暗いとしか言いようがない。
海外のジャーナリストや映画関係者が来たくないとぼやく国際映画祭が日本に存在していていいはずがない。 今こそ、その運営体制を見直すべきだろう。

弊社のスタンスは他メディアと比較して「異端」に映るに違いないが、「真実の報道」を社是として仕事に励んではいる。 ジャーナリストが「働き方改革」を口にしてからこの業界の様相は何かおかしくなった。
国内政治の報道についても同様だが、かつての記者はそれぞれの議員会館で雑魚寝は当たり前、信号のそばにある黒色の分電盤のようなものにもたれて、夜を明かすくらい透徹した根性で報道のリアリズムに迫っていたはずである。
ジャーナリストが「ホワイト労働」で情報が集まるのか、真実の報道をすることが出来るのか。弊社のこの報道姿勢が日本の記者クラブに一石を投じることになるならばこの上ない幸せである。
この記事が公開されれば、おそらく東京国際映画祭側からプレスパスの無効化、取材申請の却下は明日以降も続く可能性は高い。 来年は東京国際映画祭のレッドカーペットを踏むことは叶わないかも知れない。
日本のインテリジェンスが弱体化している昨今、我々は真実のジャーナリスムをどこまでも追求していく。
ベネチア国際映画祭2025において金獅子賞を受賞したジム・ジャームッシュ監督との一枚を掲載して以上を本記事の終筆とする。
かつて日本に存在した真実のジャーナリズムの系譜を持つものとしての責務と使命感を持ってこれから活動していく弊社の動きを暖かく見守っていただければ幸いです。

欧州ジャーナリスト連盟(European Federation of Journalists)
会員No.JP465 N J269写真家
日本外国特派員協会メンバー
会員No.TA1321
(社)モナコウィークインターナショナル
取材 国際ジャーナリスト
樽谷大助
d.tarutani0120@gmail.com

取材アシスタント宮本正明
取材アシスタントKANAME YAGIHASHI
取材アシスタント 樽谷日向
写真:ベネチア国際映画祭2025において金獅子賞を受賞したジム・ジャームッシュ監督と樽谷

知られざる音楽業界のベテランゴーストライター「GOD氏」の謎

謎のGODを自ら名乗るゴットプロデューサーとは一体何者なのか?

音楽業界大手の一つであるEミュージックの専属プロデュサーを務め、自らが経営する芸能事務所、株式会社ゴッドワールドエンターテインメント(GOD WORLD ENTERTAINMENT)にて東京MXの人気TV番組「GOD DOCTER」を制作、医療をテーマとしたギャグ番組で人気を博した。 奇抜な服装で表舞台に立つ、GODのいでたちと風貌を見れば、氏を知らない人間は一瞬、身構えるであろうことは容易に想像するが、実際のGOD氏のインタビューの受け答えは穏やかそのもので、イケイケに見える風貌とは打って変わった柔らかい対応だった。 筆者の目には大変失礼ながら取材当初に感じていた奇異なものを見る目線はすぐに消えた。

堂々とゴーストライターを名乗るその背景について

GOD氏曰く、「アーティストの実名を出さない限りはゴーストライターを名乗るのは全く問題がない」とのことで、確かに固有名詞を明らかにしなければ誰のゴーストなのか特定が難しくはなる。
筆者はゴーストライターを名乗る人間と接触したのは初めてだったこともあり、実際の仕事について詳細に伺うことにした。

幼少期から続く数々の超常現象について

自ら「スピリチュアル系」を自認するGOD氏は幼少期からの超常現象をいくつか語ってくれたが、特に印象に残っているのは鳴門の渦に誤って落ちた時に逆さ周りに渦が回り、水面に出てくることが出来て命が助かったというエピソードで、真偽は定かではないが驚愕のエピソードの一つではある。

メロディと歌詞が同時に空から降りてくる

作曲家の多くは、曲作りにおけるインスピレーションが枯渇して苦しむ様子について耳にすることがある。 コードから先に曲を作ったり、メロディーから先に考えたりとありとあらゆる方法を用いて作曲を行い、スランプを乗り越える話を著名な作曲家から伺ったことはあるが、GOD氏は幼少期の頃から枯渇したことはなく、今日まで「メロディと歌詞」が同時に天から降りてくる状態が続いているという。
本格的なオケや編曲については別の作曲家が構成を考える為、GOD氏は原案を提出する、正確には他の作曲家やアーティストに対し、曲の種を渡すという表現が適切かも知れないが、一方で他の人の手が入ることで自分が空からおろした曲という感覚は半減するといった感想だった。

今回の取材に同席されたシンガーのSIZUKUさんもまた、その歌声が「シータ派」でSIZUKUさんの歌声を声音分析した結果、米国財団法人国際学士院 世界学術文化審議会から、彼女の歌声が「シータ波」を持つと認定されたという。
「世界の狂った波動を調整するシータ波を生み出す、シータ波シンガーとして世界最優秀技術認定を受けた。
医師からも、その歌声に関する認定がなされており、彼女の歌声は免疫力を上げたり、聴く人の心を癒したりする効果があるという

また、社外秘ではあるが現在進行中のプロジェクトについて教えていただいたが、錚々たる企業の名前が複数存在した。 ゴーストライターという性質であることもあり、当然だが表にその存在がクローズアップされることはない。
インタビューは当初30分程度で終わる予定だったが、溢れてくる四方山話(よもやまばなし)が止まらずに大幅に時間が経過、あっという間に二時間といった長時間のインタビューとなった。
今後は弊社のプロジェクトにGOD氏も参画していただけるとの言葉をいただいた。 詳細が決まり次第、適宜弊社サイトにてその経過についての報告をお待ちいただければ幸いです。

井上雅貴監督が語る『男神』、その真意と平和への願い

ロシアのオレンブルグ国際映画祭で「ベストフィルム賞」に輝いた、井上雅貴監督の伝奇ミステリー映画『男神(Otokogami)』。

国際的な評価を高める井上監督が、作品に込めた真のメッセージと、世界に向けた平和への強い願いについて語った。

「怖い昔話」を通じて、日本の原点を見つめ直す
井上監督は作品を通じて、「日本に古くから伝わる昔話や歴史を、今一度再認識してほしい」と語る。
「日本の昔話には、どこか怖さや神秘的な側面があります。その根源的な物語の力を、現代的な映画として表現したかったのです。」

世界で評価された理由、「それは寓話と“真実”の融合」

応募総数245作品の中から最高賞を受賞した理由について、監督はこう分析する。
「現代の創作は、科学的で事実に基づいたものが求められがちです。
しかし『男神』のような日本の神秘的な寓話が、逆に“新鮮な真実”として受け入れられたのだと思います。」
この発言は、物語の普遍的な力を再認識させるものとして注目を集めた。

平和への思い「争いではなく、陽気な社会を」
インタビューの終盤、弊社CEO樽谷大助が国際情勢に触れ、平和への切実な願いを語った。
「早く平和が訪れ、国同士が争うのではなく、陽気な社会が来ることを望んでいます。」
この言葉を受けて、井上監督も「私も、早く戦争が終わることを心から願っています」と応じた。その後、弊社CEO樽谷大助から井上監督へ「さだこの折り鶴のレプリカ」が贈呈され、「この折り鶴が、平和の架け橋になってくれることを願います」とコメント。

監督の妻がロシア人、樽谷氏の妻がウクライナ人という背景もあり、この場には深い共感と静かな感動が広がった。
和やかでユーモアあふれる雰囲気の中にも、井上監督の創作への情熱と平和への祈りが静かに宿る、そんな印象深いインタビューだった。

「スタッフが止めても止まらない」ピーター・チャン監督が語る、映画制作の"難しすぎる"本音」

第38回東京国際映画祭ピーター・チャン監督へのインタビュー。

国境を越える映画制作の「難しさ」と「情熱」を熱弁。
本日、第38回東京国際映画祭において、映画監督のピーター・チャン氏の取材が行われました。モナコウィークインターナショナルの代表、樽谷大助記者のインタビューに対し、チャン監督は映画制作への並々ならぬ思いを語り、集まったマスコミ陣の心を打ちました。

多国籍な環境での葛藤と達成感
チャン監督は、中国、アメリカ、タイ、韓国など複数の国を行き来しながら映画を制作する多角的かつ複雑な環境について言及。そこで直面する困難、それを乗り越えた時の喜びや達成感について率直に語りました。

言葉の壁と「表現の歪み」への懸念
特に印象的だったのは、近年の映画が92%が英語主流となっている現状への懸念です。
これらについて、スタッフが制止に入るほど丁寧かつ情熱的に持論を展開しました。
取材陣は、制作の最前線で直面する現実を偽りなく語るチャン監督の人間性に深く感銘を受けました。
弊社代表樽谷大助インタビュアーは世界平和活動家としても著名な人物ですが、「この素晴らしい監督が制作する作品から、これからも勇気と感動をもらいたい」と、今後の活動への期待を新たにしました。

第38回東京国際映画祭についてのプレス目線による考察

世界の映画祭と日本国内の映画祭を比較してみる
世界の名だたる映画祭ではほぼ常連であるプレスや映画関係者と顔を合わせる機会が多いが、東京国際映画祭については海外の映画祭と比較して外国人の姿が極端に少ない印象を受けた。
馴染みの外国人記者や関係者にその理由を尋ねたところ、返ってきたのは「日本の映画祭は何かと規制が多くて、祭りを楽しむことができない」という声だった。
確かにフェスティバル(祭り)は、大衆と神輿の担ぎ手とが一丸となって楽しむものというのが筆者の認識である。しかし、外国人のプレスや映画業界の人間に話を聞くと、具体的な不満として次のような点が挙げられた。

「サインを求めることすら許されない」
「明確なルール説明があるならわかるが、事前説明が最初から無いのに、現場に行くといきなり注意をされる」
「記事に必要な画角の映像や写真を撮ろうとすると、『ダメだ』と言われる」
彼らは「息苦しくて、日本の映画祭には行きたくない」という話を口々にこぼす。

海外の映画祭と日本国内の映画祭の大きな違い
世界最大の映画祭に位置付けられているカンヌ国際映画祭を例にとると、物品持ち込みのセキュリティ検査は厳密に行われる。一方、日本の映画祭ではそれが皆無と言っていいほど緩い。それにもかかわらず、海外の映画祭では、直接スターにサインやセルフィーを求める行為に対し、トム・クルーズをはじめとする世界的なアクターですらフランクに応じてくれるのが普通である。
一方、日本の国際映画祭は何故か、セルフィーはおろか、サインを求めると映画祭のスタッフから「ダメだ」と言われる。海外の映画祭で見かけるスターたちも、悪気がなくファンサービスに応じないシーンは時折見かけるが、日本の映画祭における悪しき慣習の影響を受けているように見える。
弊社CEO樽谷大助氏のセキュリティである元K-1ファイターの宮本正明氏も、事前に運営上のルールについて聞かされていない状態で、会場係から「知らないルール」について度々説明されることで、難色の表情を露わにするシーンが多くあった。

東京国際映画祭の現場について
誤解を恐れずに申し上げれば、これは日本のアクター批判ではなく、映画業界の慣習についての問題提起である。グローバルスタンダードの映画祭と比較すると、その価値基準に大きな開きがあるように見えてならない。
こうした疑問点について、海外の数多くの映画祭に通じている弊社CEOの樽谷大助より、ピーターチャンへのインタビュー後、恐縮ながら、東京国際映画祭のディレクターである市山尚三氏に対し、海外の実態を踏まえた上での今後の在り方について意見を具申させていただいた。
市山氏からは、樽谷大助からの意見について「今後の東京国際映画祭の運営の在り方については参考にさせていただく」とのお言葉をいただいた。

世界の映画祭に席巻する「日本の映画祭の在り方と未来」を考えてみる
世界を席巻するアニメを始めとした日本発のサブカルチャーについては、海外のファンからは憧憬の眼差しでその面白さや素晴らしさについて語られることが多い。一方で、日本の国際映画祭は息苦しくて行きたくないと言われてしまうのは、何か悔しさを覚えずにはいられない。祭りとしての映画祭の在り方がこれから改善され、サブカルチャー同様に世界から素晴らしいと称賛される映画祭になることを期待したい。

東京国際映画祭 吉永小百合主演作「てっぺんの向こうにあなたがいる」作品に描かれた女性の社会進出の困難と壁

劇中に描かれた女性社会進出を阻む壁
第38回東京国際映画祭で上映された吉永小百合主演作『てっぺんの向こうにあなたがいる』(阪本順治監督)が、奇しくも日本で初の女性総理が誕生したという時事的な背景の中で、女性のリーダーシップの変遷に光を当て、大きな反響を呼んでいる。

映画は、1975年に女性として世界で初めてエベレスト登頂を成功させた登山家、田部井淳子さんの生涯を題材としている。この登頂が実現した当時、日本社会は「ウーマンリブ」の概念が浸透し始めたばかりであり、女性が社会の表舞台に進出するには、未だ数多くの構造的な制約が存在していた時代だ。

男性の冒険隊であれば一億円は集まるが、女性冒険隊の身では資金もロクに集まらない。
劇中では「ウーマンリブ」は嫌いとあからさまに不愉快を露わにするシーンがあり、時代のコントラストを作品中で明らかにしていた部分があった。
写真 阪本順治監督・吉永小百合・のん

本作品で知った偉大なる女性の存在

本作の上映に際し、多くの鑑賞者は、田部井さんが不可能に挑んだ時代と、高市早苗自民党総裁による日本初の女性総理誕生という現代の出来事を重ね合わせる動きを見せている。ある観客は、「1970年代の女性たちにとって、女性総理の誕生は想像を絶するほど遠い夢だったに違いない。映画は当時の女性が直面した困難と勇気を鮮明に映し出している」と語った。
『てっぺんの向こうにあなたがいる』が描くのは、自らの意志で道を切り開き、困難な状況下で「てっぺん」を目指した一人の女性の不屈の精神である。これは、新しい時代の女性のあり方を先駆けた、パイオニア精神そのものとして、観客に強い印象を与えている。

初の女性総理大臣誕生と映画公開が重なる

日本において「女性総理」という、かつては想像の範疇を超えていた「てっぺん」が現実となった今、この映画は単なる伝記以上の意味を持つことになった。時代を切り開いた女性たちの行動力と精神が、現代の私たちに対し「真のリーダーシップとは何か」「次なる時代の女性の生き方とは」という、普遍的かつ重要な問いを投げかけている。
映画の試みは、新しい時代の女性たちが次なる「てっぺん」を目指す上での、力強い指針となるだろう。

2025年東京国際映画祭開幕トップバッターは阪本順治監督作品「てっぺんの向こうにあなたがいる」

第38回東京国際映画祭(TIFF)が華々しく開幕し、アジアの映画界における本映画祭の重要性を改めて印象づけました。レッドカーペットには、国内外の著名な映画人たちが集結。

その熱気は、単なるセレモニーの域を超え、次なる映画の潮流を予感させるものとなった。
特に注目されたのは、レッドカーペットに隣接する取材ゾーンは緊張感あふれる雰囲気だったが
内輪の話になるが緊張感溢れる雰囲気の中ではあったが譲り合いの空気感が流れ、参加してるプレスも
この映画に対する期待感はひとしおであったことが見て取れた。
世界のメディアが集まるこのエリアは、まさに「芸術世界の戦場」と呼ぶにふさわしい熱気に包まれて映画人たちは、限られた時間の中で、作品の根底にあるメッセージや、アニメを始めとするサブカルチャーの発進基地として世界で日本、東京という舞台に対する思いを率直に語った。
写真:エシカル・フィルム賞 審査委員長を務める池田エライザ

この夜、特に強いインパクトを与えたのは、日本映画界の重鎮の一人である阪本順治監督です。
監督は、自身の最新作であるコンペティション部門出品作『てっぺんの向こうにあなたがいる』の思いについて問われると、以下のように力強くコメントしました。

「この舞台に立てたことは、私自身の夢の実現でもあります。

そして、この映画祭を通じて、日本の映画界に新しい風を吹き込みたいと強く願っています。」
この発言は、東京国際映画祭が37年に渡り、伝統的に担ってきた役割を明確に示唆していた。
すなわち、「日本から世界へと繋がる新しい才能を発掘し、送り出すゲートウェイ」としての機能。

華やかな衣装と照明、眩い笑顔の裏側には、映画という表現媒体に対する真摯な情熱と
国際的な観客に届けるという熱意がそれぞれに強く届き印象に残った。
写真:左から阪本順治監督・吉永小百合・のん

今回のレッドカーペットは、これから約10日間にわたって繰り広げられる、多様な文化と視点が交錯する「映画の旅」への、最高のプロローグとなった。

アジア最大級の映画祭であるTIFFが、この一年、世界の観客にどのような感動と、社会の現状を映し出す驚きをもたらすのか。その国際的な評価と影響力に対する期待は、高まるばかりだ。

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日本アカデミー賞ダブル受賞を獲得した安田淳一監督作品「侍タイムスリッパー」が生まれる背景となった系譜を探る

安田監督のこれまでの系譜を探ります。

上田慎一郎監督作品低予算映画「カメラを止めるなの」の大ヒットを参考に、ヒット作の構図を描き戦略を練って作り上げた作品が今回、日本アカデミー賞ダブル受賞を獲得した安田淳一監督作品「侍タイムスリッパー」が生まれる背景となった

安田監督のこれまでの系譜を探ります。

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天理教の学生会で行われていた奉仕活動である「ひのきしん」の一環で行われた「子共ミュージカル劇場」が安田監督が芸術作品に関わる一つのきっかけとなりました。

素人ばかりで構成されたミュージカルで、京都教区学生会の委員長を務めた安田監督は、舞台と演劇の魅了にとりつかれ

いかに子供達に喜んでいただける舞台を作り上げられるかを委員長時代は常日頃から考えていたと言います。

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プロが誰一人いない現場で試行錯誤で作品を作り上げていく中で、「侍タイムスリッパー」を作り上げていくベースとなった

監督、撮影、編集などの能力が培われ、今回は映画制作に関わる様々な役割11役を一人でやりこなすといった精力ぶりだった。

子供の頃ををよく知る教会長には「淳くんは芸術的で、周囲とは少し違った印象があった」と当時の様子を振り返っていました。

黒澤明監督作品「椿三十郎」を見て感妙を受けて、いつか映画作品を作りたいと考えて大学在学中には8ミリビデオで映画作品を作ったり、卒業後は映像制作の会社やイベント演出等の仕事を経て40歳の時に映画制作に本格的に取り掛かることになった。

脚本の面白さを買われて、東映京都撮影所の特別協力が得られたことで生まれた「侍タイムスリッパー」

本作品では会津藩士だった高坂新左衛門が現代日本にタイムスリップし、武士の時代も幕府もなくなり愕然とする中で、偶然出会った現代人の中に溶け込み、現状を受け入れ腐らずに適合していく姿が印象的な作品で、ただのコメディかと思いきや深い考察に基づいた緻密な作品構成が魅力で、伏線回収はまさに「カメラを止めるな!」に学んだエッセンスが盛り込まれた、最後まで目が離せない芸術作品となった。

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余談ではあるが「カメラを止めるな!」のキャストの一人は記者の古い友人で、当時は居酒屋でバイトをしている身だったが

「バイトだろうが、日雇いだろうが、日々の所作が演劇に出るから本業ではないから手を抜かない方がいい」という助言をした記憶があり、数年後に異例のヒットになったことに直接的な因果関係があるかどうかはわからないが、少しは映画ヒット助力の一端になったのであれば嬉しく思う。

執筆 国際ジャーナリスト KANAME YAGIHASHI

日本映画初の快挙井上雅貴監督映画『男神』第18回オレンブルク国際映画祭で最高賞を受賞

【オレンブルク・ロシア】 井上雅貴 監督作品の日本映画『男神』が、ロシアで開催された第18回オレンブルク国際映画祭「ヴォストーク&ザパド(東と西)」で、最高賞にあたる最優秀作品賞(グランプリ)を受賞しました。

日本映画が同映画祭でグランプリを獲得するのは、史上初となります。

映画祭には世界各国から255の応募があり、国際コンペティション部門で選出されたわずか10作品の一つでした。ハリウッド俳優のガイ・ピアースやティム・ロスが出演する高予算のハリウッド作品も競合する中での快挙となりました。

「人類の精神的な進歩に必要」

審査員満場一致で決定されたという今回の受賞について、審査員委員長を務めた世界的オペラ歌手のリュボフ・カザルノフスカヤ氏は、作品のテーマ性を高く評価しました。

カザルノフスカヤ氏は、「人類が精神的な進歩を必要としている現在、日本の神話を題材としたこのストーリーは、極めて意味深い作品として審査員一同が捉えました」と述べました。

グランプが発表された時点では井上監督と妻のイリーナ氏は既に日本へ帰国していたため、授賞式にはプロデューサーの志賀氏が代理で出席し、トロフィーを受け取りました。

「受賞は大変に栄誉なこと」

受賞の報を受け、監督は「国際コンペティションの10作品に残ることだけでも困難な中で、グランプリに選ばれたことは大変な名誉だと感じています」とコメントしました。

オレンブルク国際映画祭は、映画関係者だけでなく、オペラ界や文学界など多様な芸術分野の人々が集まることが特徴です。

監督は「映画人だけでなく、これらの方々から選出していただけたことは、素晴らしいことだと思っています」と映画界以外の芸術家や専門家からの評価である点について喜びを露わにしました。

今回の『男神』の受賞は、ロシアと日本の文化交流における新たな節目となるとともに、日本の神話という普遍的なテーマが世界に受け入れられていることを証明する形となりました。

『果てしなきスカーレット』細田守監督、芦田愛菜、岡田将生らメインキャストのベネチア国際映画祭登壇時に時間を巻き戻します。

また再び『果てしなきスカーレット』メインキャストのベネチア国際映画祭登壇時に時間を巻き戻します。
日本から登壇したレッドスカーレットの監督である細田守氏、アクターや製作陣の立ち振る舞いは観客の声援や要望に丁寧に応じている様は、来場している大勢のファンの心を掴みました。
画像:取材時に芦田愛菜さんからいただいたサイン

樽谷大助のインタビュー内容

日本外国人特派員協会モナコインターナショナルの樽谷大助です

「とても感動しました涙が止まらないこういうような作品を世界中の方々に届けていただいて監督ありがとうございます」

「細田監督に質問させていただきます。
制作するのにあたり一番大変だったことをお聞きしたいなと思います
それと芦田さんと岡田には役作りの一番大変だったことを教えていただきたいなと思います」

細田監督のコメント
「この作品で凄い大変だったのはこの作品で一番大変だったところが主人公のスカーレットと聖をどういう風に設定して魅力的な人物にするかということですね」

「その対比っていう風なことを考えました。
一人は王女、1人は看護師さんですよね」

「凄い立場の違う二人が逆に2人が同時にそのお互いに気付かせるそういったような人物、魅力的な人物として考えました」

芦田愛菜さんのコメント
「役作りの点で難しかったところはスカーレットっていうのは中世の王女なのでその王女としての王女として生きる使命感だったりとか、その心構えみたいなものをどういう風に表現したらいいのか?凄く悩みました。同じように中世の動乱の時代を生きたジャンヌダルクだったりとかエリザベス一世だったりとかの作品や映像を観たりして映像作品を観てイメージを膨らませて演じていました」

岡田将生さんのコメント

「私はそうですね日本でですね、演劇でシェークスピアをやっていたり
そしてドラマで看護師の役をやっていたりしたので聖という役に関してはものすごく自分の体にもうすでに染み込んでいた状態だったのでスカーレットに対しての気持ちであったり見方であったりそういうのをすごく大切にしようと思って演じておりました。」

樽谷大助のコメント
ありがとうございます素晴らしかったです
インタビュー動画
https://youtu.be/7dUm91g7pOU?si=PLIxCo5Z_7hF3f_i

(執筆 KANAME YAGIHASHI)